◆内容
「好きなことを仕事に」「天職を仕事に」という今の風潮に真っ向から立ち向かう著作。
◆良かった点・こんな人向け
天職って何だろうと思ってる人
◆感想・ひとこと
かなりオススメの本だと思う。
イェール大学の研究によると職業に関わらず「自分の仕事を天職だと考える職員の最大の特徴はその仕事に費やした年数なのだ」とある。
また「魅力的なキャリアには 、やりたいことを追い求めればよいという単純な考え方を否定する 「複雑な経歴 」が伴うことが多い 。」とある。
この本を読むまでは(素直に)僕にも天職があってその仕事さえ見つければ人生が楽しく、良くなると思っていた。
でもよく考えれば確率的にも、20年弱生きたくらいで(しかも大半の人は同じような平均的な生き方をしている)選んだ仕事が自分に合っている可能性など低い。
仕事には文中にあるように「自立性」「有能感」「関係性」などの要因も絡んでくるのだ。好きな職種だけで何とかなるものでもない。
訳者冒頭にある「いいから突き抜けたヤツになれ ! 」と言うのがとても印象的。多分今の職場で成果が出ないなら仕事を変えてもあまり変わらないんだろう。
自分が飛び抜けたやつになればチャンスだって向こうからやってくるんだなと思った。
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