◆内容
スカイネットを破壊し来る審判の日を逃れたと思った3年後メキシコのビーチでジョンコナーはT-800に殺害されてしまう。
それから22年後再びメキシコにて未来からREV-9と呼ばれる新型ターミネーターと抵抗軍から肉体を強化(オーグメンターション)されたグレースと呼ばれる女性がやってくる。
REV-9はダニー・ラモス、工場で働く女性、を殺すために未来からやってきたのだ。
グレースはREV-9の猛攻からなんとかダニーを連れ出すが追い詰められてしまう。
そんな時彼女らの前にサラ・コナーが現れる。
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◆良かった点・こんな人向け
スカイネット製ターミネーターvsリージョン製ターミネーター
前作を意識しつつ新たなシーンを追加したアクションシーン
(特にグレースがチェーンを使うアクションめちゃくちゃカッコ良い)
◆こんな人には向かない
タイムパラドックスについて考えてしまう人(→今回ならT-800がジョンを殺した時点でスカイネットの勝利のはずなのにサラがスカイネットを既に破壊したので未来は変わった→ならばそもそもスカイネット破壊した時点でジョンは殺されることはなかったと話がめちゃくちゃになるのである。)
ジョン・コナーがリーダーじゃないとダメだって人
◆個人的な疑問点とおそらくその回答
・スマホに来る謎のメッセージを解読するシーンがあったが、スカイネットとリージョンでは使っているアルゴリズムなど違うはずなのにハッキングできてしまう点は何故?
・サラがぶっ壊し続けたターミネーターはスカイネット製?リージョン製? →(おそらく)リージョン製
・グレースに何故T-800のGPS位置情報が送られていたのか?
→現在(この映画内)の出来事を覚えていたダニーがグレースにT-800とサラコナーに助けを求めるようにという意味でこの座標を託したと思われる(なら初めからサラ・コナーの名前を言っておけば良かったのでは?それと、この説明ではまたタイムパラドックスになる)
◆感想・ひとこと
観終わった後はお約束のタイムパラドックスに「!?!?」となるがもうそれは考えないべきである。
何より映画鑑賞中はとにかく絶妙なスピード感とカッコいいアクションがあって見ていてダレたり疑問に思う暇がないからだ。
オバマ元大統領の選挙前に不自然なほど多かったリンカーンの映画のように意図的なプロパガンダや時代の流れというのが作品を超えて出てくるが今作はそれが良い意味で出ていると思う。
映画内の配役がほぼ若い男がおらず(いてもすぐ死ぬor悪役)、女性や歳の行ったキャラかつほぼメキシコ人と言ったマイノリティーが増えている。
また前作はジョンという男性の重要キャラを守るための『女性』であるサラという位置づけだったが今回はその女性自体が抵抗軍のリーダーという位置づけに変わっている。
今までのターミネーターはなかったことに。
きれいさっぱりリセットされてコナー家のサーガではなくなっている。
自分が世界を救ったという点、ジョンを失った点、それでも誰にも気づかれず、ましてテロリストになってしまったサラ。
新たに未来から来たターミネーターはスカイネットではなくリージョンになっていた。そんなサラの心境を考えながら見ると複雑な心境になる。
ターミネーター2のカーチェイスシーンなど前作を彷彿とさせるシーンや、逆に前回とあえて一線を画すようなシーンも見受けられた(I won’t be backなど)
AIが人間を支配するという恐怖は前作よりもよりリアルさを増しているんじゃないだろうか。
いろいろ書いたが 個人的にかなりお気に入りの映画だった
あとサラ・コナー強すぎ
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